褥瘡に関する知識
褥瘡管理の進め方(皮膚の観察方法)
深度分類(発生時アセスメント)
深度分類とは褥瘡の重症度を組織破壊の程度で判別する方法ですが、分類方法には「Shea」「Campbell」「 IAET」「NPUAP」などさまざまな分類方法が存在します。また分類方法により程度の判断に若干の違いがあり、褥瘡の深度を表現する場合にはどの分類によるものなのかを明記する必要があります。太陽セランドでは「NPUAP」による分類を用いています。
ステージI
圧迫が関連した(表皮が欠損していない)皮膚の変性である。周囲皮膚または反対側皮膚と比較して示される以下のひとつ以上の変化である。皮膚温(暖かい、または冷たい)組織の密度(硬い、または泥のような感じ)知覚(痛み、掻痒)ステージⅠの褥瘡は、皮膚の色によって異なるので、白い皮膚の場合は持続する赤色の、黒い皮膚の場合は、持続する赤色、青または紫色の色調変化として出現する場合もある。
ステージII
部分層創傷で皮膚の損傷は表面的である。表皮剥離,水泡,浅い潰瘍の状態。

ステージIII
筋膜まで及ぶが筋膜を越えない皮下組織に至る全層創傷で組織の壊死や損傷を含む。深さのあるクレーター上でポケットがみられることもある。

ステージIV
皮膚全層の欠損に加え,広範な組織壊死,壊死,さらに筋肉,骨,支持組織に及ぶ。ポケットの形成や広範囲な空洞がみられる。
褥瘡発生の主となる原因
内的要因
- 知覚障害、拘縮、浮腫、病的骨突出、栄養、低血圧等
外的要因
- 圧迫力
- 圧力が人体に対して垂直に集中して継続的に加わり、体圧分散不良による血行障害がおこる (32mmHg 動脈性毛細血管圧)
- ズレ力
- ベットの背上げ時、及び車椅子使用中の座位等に、人体に平行又は斜め方向に引っ張られた状態で皮膚に摩擦が生じる
- 湿潤
- 皮膚湿潤とは汗・尿・便による湿潤をさす
褥瘡の好発部位
- 抑臥位で形成しやすい部位・・・仙骨部、坐骨結節部、踵骨部、肘関節部、肩甲骨部、後頭部

- 側臥位で形成しやすい部位・・・耳介部、大転子部、膝外部



